2013年10月24日

放射能による健康被害の認識拡大の流れは変わらない あとはいつ地すべりになるかだけ

 

放射能による健康被害で亡くなる方の背後には、その10倍、20倍の体調不良の方がいる。

ネットで情報を収集していて、最近感ずるのは、医師ないしは医療関係者からの発信が多いことだ。健康被害の現場におられるわけだから当然なのだが、これまで発信を控えてきた方の中からも明らかに発信が増えていると感ずる。

 

※ 正造 ‏@etosha0824 氏の2013/10/24のツイート

「日本経済は良くなりようがないよ。福島かかえて無理だろう。収束なんか出来ない」有能な外科医で甲状腺手術も多く手掛ける元同僚、久しぶりに再会したら思いがけない本音を。

 

※ ナリーザ ‏@to0193oz 氏の2013/10/19のツイート

一昨日、郡山での研究会に参加。話したら医師仲間の3人が病気になってた(脳梗塞、再生不良貧血、眼底出血)。俺も今年は病続きや。偶然ではないな。

 

ナリーザ氏は自身も病続きだとここに述べているし、正造氏には同氏の体調不良を気遣い、避難を促すツイートが寄せられている。

次の情報は、女性医師の家族におきた健康被害だ。この方は慎重に原因の特定を避けておられるが、私は放射能による健康被害に違いないと見ている。

 

※ 木下黄太のブログ2013/10/20の記事から南半球在住の女性医師の話

2011年3月17日から3月いっぱいは東京から沖縄に避難。その後首都圏の自宅マンションに戻り、水はミネラルウオーター、食材はなるべく福島県から遠い産地のものを選んでいた。

事故後の体調不良は特に目立つものはなかったが、2012年の正月、外食で牛肉メインの食事を食べた後、当日夜に家族全員下痢。軽い食中毒?と思いそのまま就寝。

翌朝、当時5歳の娘の口の横に5mm程度のびらん(皮膚がめくれた状態)があつたが、本人はあまり痛がっておらず、寝ているあいだに引っ掻いたのか?と思っていた。

処置をして様子をみていたが数日間で徐々にそのびらんは拡大していき、結局直径1センチまで大きくなった。そして1ヶ月間はそのままで治らなかった。「とこずれ」のための塗り薬など色々試して、ようやく1ヶ月半頃から次第に縮小していき、約2ヶ月経過し、ようやく完全に上皮化した。

その後、娘が突如牛乳アレルギーになった。牛乳を飲むとすぐ顔に発疹がでる。牛乳の産地は汚染地域でなくても四国で搾乳された牛乳でも症状が出た。

 

この女性医師も最初は放射性物質による内部被曝が原因とは思い至らなかったようだ。放射性物質の排出促進の手立てを講じたとは書かれておらず、その後のアレルギー発症と転地後の回復の経過を経てようやく放射性物質との関連を疑い始めたように見える。

医師の多くは、業界の方針に沿って内部被曝による健康被害に否定的か言葉を濁すのが通例だが、良心的な医師は情報発信を強めている。上の正造氏もそうだし、次の電池スト氏もそうだ。

 

※ 電池スト ‏@sendagiwalker氏の2013/10/11のツイート

身に覚えのないギックリ腰と就寝時に足がツル症状が出た患者さんの多くは食事に気を使っていない方ばかりだったので、安全な食生活について指導した。薬を使ってもそれは対症療法だけで原因を無くすには被曝防御は必須でしょう。

 

※ 電池スト ‏@sendagiwalker氏の2013/10/19のツイート

骨折で耳に入ってくるモノに、足の指の骨折が多い。こんなに足の指が骨折したというのは今まで聞いた経験がない。もちろん肋骨骨折も多いようだ。

 

医師の発信する情報は、一次情報だから重みが違う。

医師より先におせっかいな市民が、放射能による健康被害リスクを警告していた。医師でないから、言説に制約がないのが強みだ。それらの警告の根拠は、チェルノブイリの先例だ。ウクライナの原発事故対策に従事した要人は、日本から調査団が来るたびに「ウクライナの経験に学んで欲しい」と述べ、ベラルーシーの医師などが何人も来日して放射能による健康被害を解説し、リスクを強調していたから、勉強した人はリスクを容易に知りえた。

 

※ TOHRU HIRANO ‏@TOHRU_HIRANO氏の2013/10/17のツイート

昨日もいましたよ。以前から「内部被曝?平気だろ。だってテレビでも食品汚染の報道しないじゃない」と言ってた無関心派の友人が「ヤバいよ。内部被曝。」と言うので「なんで?」と聞いたら『生涯初の原因不明の蕁麻疹が治らない。疲れがとれない」と言うので、さっき内部被曝対策のURLを送った

 

私のこのブログもそんなおせっかい市民のブログの一つだ。トップページにまとめてあるが、2011年の秋から内外の科学者の福島第一原発事故による健康被害に関する見解を集め続け、一息ついた2012/1/10付けで収集結果を同名の記事にまとめた。

この記事は評価してくれる方もおられたし、ほそぼそと引用が続いたが、2012年中のこのブログのアクセスは全体としては横ばいで推移した。

ゴンズイと雑木林

 

一方、現象面での記録もつけた。「おやじが次々死んでいく怖すぎる現実」は、ほぼ毎日アクセス数ベスト20に入っている。

このブログのアクセス記録を分析した『最近死んでる 放射能のせい?』『被ばくと突然死は関係あるの?』『今年は人がたくさん死ぬの?』も安定したアクセスがある。

これら二つの記事は、読んでいてつらい話だし、海外の医師の解説などと違って繰り返し読むようなものでもない。それなのにアクセス数が多いのは、新たにこのような情報を探してここに見える方が多いということだ。

私のこの2年余にわたる健康被害と放射能汚染状況の観察結果をまとめた「吸気による被爆が健康被害発生の最大要因」の記事もこのところアクセスが多い。健康被害が出た方がなぜ? という疑問を抱いたときに参考にしてもらえれば幸いと思って書いたが、当初は反応が少なく日が経ってからアクセスが増えた。

 

このブログに見える方は最近こそ定期的に覗いてくれる方も増えたが、大半は検索エンジン経由だ。その点も考えれば、アクセス数の変化から、2013年に入って健康被害、体調不良が顕著になったと判断できる。

そしてその傾向は、2013年を通じて昂進している。いまだ放射能の脅威、リスクから目を背けている人は多いが、「放射能による健康被害」が国民的話題になるのはもはや時間の問題だ。

今後は、次のようなツイートが増えるだろう。

 

※ 土日くれ☆irony ‏@irony_j 氏の2013/10/24のツイート

「さすがに身体が耐えられなくなったので気が変わって移住した」 そういう話が入ってくる。 自分の身体が平気なうちはほとんどの人は動かない。 掃除や食材選びで防げる程度なら最初からたいした問題じゃない。

 

そして、その次には悪意の政治家や専門家と呼ばれる人たち、無能で不親切な医師たちが淘汰されることになるはずだ。その時期はそう遠くない。